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股関節が痛い

hipjoint

こんなお悩みありませんか?

  • 立ち上がるとき股関節がズキッと痛む(54才・女性)
  • 10分も歩くと足の付け根がズキズキ痛む(59才・男性)
  • 足を上げると股関節がギュッと痛む(51才・女性)
  • ランニング中に股関節が痛くなった(46才・男性)
  • 階段の上り下りで股関節が痛い(71才・女性)
  • 出産後から股関節が痛い(31才・女性)
  • サッカー部の息子が股関節に違和感がある(中学生保護者)

股関節の痛みの原因

股関節の痛みの主な原因には、加齢による変形性股関節症、生まれつきの臼蓋形成不全、大腿骨頭壊死、関節リウマチなどの炎症性疾患があります。また、スポーツや転倒による外傷、筋肉・腱の炎症(腸腰筋炎、大腿筋膜張筋炎、大転子部滑液包炎など)、股関節唇損傷も原因となります。さらに、感染症、腫瘍、腰椎疾患からの関連痛、肥満による負担過多なども考えられます。痛みが続く場合は、整形外科での診察をお勧めします。

考えられる疾患

変形性股関節症、臼蓋形成不全、特発性大腿骨頭壊死、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、単純性股関節炎 など

変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

股関節の痛みが最も代表的な症状。靴下を履く、爪を切るなどの動作もしづらくなります。
変形性股関節症の症状
初期は歩き始めや立ち上がる時に股関節の付け根に痛みを感じます。進行すると、安静時や夜間にも痛みが現れ、日常生活に支障をきたすようになります。痛みは股関節だけでなく、お尻や太もも、膝まで広がることもあります。靴下を履く、爪を切る、あぐらをかくなどの動作が困難になり、股関節の可動域が制限されます。歩行時に痛みをかばうため、びっこを引いたり、左右に体を揺らす動揺歩行が見られるようになります。
変形性股関節症の原因
生まれつきの股関節の発育不全(先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全)が主な原因で、特に女性に多く見られます。正常な股関節の形でないため、軟骨がすり減りやすく、長年の負担の蓄積により変形が進行します。加齢による軟骨の変性、肥満による股関節への過度な負荷、過去の股関節の外傷や感染症なども発症要因となります。日本では臼蓋形成不全に起因するケースが大半を占めています。
変形性股関節症の検査・診断
問診で痛みの部位や程度、日常生活での支障を詳しく伺います。視診・触診では股関節の可動域を測定し、歩行の様子を観察します。X線検査で股関節の変形の程度、関節の隙間の狭小化、骨棘の形成、軟骨のすり減り具合などを確認し、診断を行います。股関節の形態異常の有無も調べます。必要に応じて血液検査を行い、関節リウマチなど他の疾患との鑑別診断も実施します。
変形性股関節症の治療
消炎鎮痛剤による痛みのコントロール、杖の使用による股関節への負担軽減、温熱療法や電気治療などの物理療法を実施します。理学療法では股関節周囲の筋力を強化する運動療法を指導し、関節の安定性を高めます。体重管理も重要な治療の一環です。保存療法で十分な効果が得られず、日常生活に著しい支障がある場合は、人工股関節置換術などの手術を検討します。

変形性股関節症の予防

適正体重を維持し、股関節への負担を減らすことが重要です。股関節周囲の筋肉を鍛える運動、特に中殿筋を強化する運動を習慣化しましょう。水中ウォーキングやプールでの運動は、股関節への負担が少なくおすすめです。長時間の立ち仕事や重い物を持つ作業は避け、和式トイレよりも洋式トイレを使用するなど、股関節に優しい生活習慣を心がけます。先天性の要因がある方は、早期から定期的な検診を受けることで進行を抑えることができます。

臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)

10代後半から30代頃に股関節の痛みなどの症状が現れ始めるのが一般的です。
臼蓋形成不全の症状
初期は無症状のことが多く、10代後半から30代頃に症状が現れ始めます。長時間歩いた後や運動後に股関節の付け根に痛みや違和感を感じるようになります。階段の昇り降り、しゃがむ動作、あぐらをかく際に痛みが生じることもあります。股関節が不安定なため、周囲の筋肉に過度な負担がかかり、疲労感やだるさを感じやすくなります。放置すると軟骨がすり減り、変形性股関節症へと進行し、痛みの増強や可動域の制限が起こります。
臼蓋形成不全の原因
生まれつき骨盤側の受け皿である臼蓋の発育が不十分で、大腿骨頭(太ももの骨の先端にある球状の部分)を十分に覆えていない状態です。女性に多く見られ、特に日本人女性の変形性股関節症の主な原因となっています。乳幼児期の股関節脱臼の既往や、向き癖、おむつの当て方などが発育に影響することもあります。臼蓋の被りが浅いため、股関節の一部分に荷重が集中し、軟骨が早期に摩耗しやすい状態となり、将来的に変形性股関節症を発症するリスクが高まります。
臼蓋形成不全の検査・診断
問診で痛みの部位や程度、発症時期、家族歴などを詳しく伺います。視診・触診で股関節の可動域を測定し、歩行の様子を観察します。X線検査が診断の中心となり、正面と側面から股関節を撮影します。臼蓋の被りの程度を示すCE角(センターエッジ角)やシャープ角を測定し、臼蓋形成不全の有無や程度を調べます。CE角が20度未満の場合、臼蓋形成不全と診断されます。股関節の適合性や変形の程度も併せて確認します。
臼蓋形成不全の治療
症状が軽度の場合は消炎鎮痛剤で痛みをコントロールし、股関節周囲の筋肉、特に中殿筋を強化する運動療法を指導します。筋力を高めることで股関節の安定性が向上し、痛みの軽減や変形の進行予防が期待できます。温熱療法や電気治療などの物理療法も併用します。体重管理や生活習慣の改善指導も重要です。保存療法で改善が見られず、変形が進行している場合は、骨切り術や人工股関節置換術などの手術を検討します。

臼蓋形成不全の予防

早期発見が重要なため、股関節の痛みや違和感を感じたら早めに整形外科を受診しましょう。適正体重を維持し、股関節への負担を軽減することが大切です。股関節周囲の筋力、特に中殿筋を鍛える運動を日常的に行い、股関節の安定性を高めます。水泳や水中ウォーキングは股関節に負担をかけず効果的です。長時間の立ち仕事や激しいスポーツは避け、股関節に優しい生活習慣を心がけましょう。乳幼児期の股関節検診を受け、早期に発見することで適切な対応が可能になります。

特発性大腿骨頭壊死(とくはつせいだいたいこっとうえし)

突然股関節の付け根に強い痛みが現れることがあり、壊死が進行してから症状が出るケースも多いです。
特発性大腿骨頭壊死の症状
初期には無症状のことも多く、病状が進行してから突然、股関節の付け根に強い痛みが現れます。何のきっかけもなく急に痛みが生じるのが特徴です。歩行時や階段の昇り降り、立ち上がる動作で痛みが強くなり、体重をかけると痛むため、跛行が見られるようになります。股関節の可動域が制限され、特に股関節を曲げたり開いたりする動作が困難になります。進行すると大腿骨頭が圧潰して変形し、痛みがさらに増し、日常生活に著しい支障をきたします。
特発性大腿骨頭壊死の原因
大腿骨頭への血流が何らかの原因で途絶え、骨組織が壊死する疾患です。ステロイド剤の大量使用や長期使用、過度の飲酒が主な危険因子として知られています。その他、外傷、潜水病、膠原病、鎌状赤血球症なども原因となりますが、明確な原因が特定できない特発性のケースも多く見られます。30代から50代の比較的若い世代に発症しやすく、男性にやや多い傾向があります。両側性に発症することも少なくありません。
特発性大腿骨頭壊死の検査・診断
問診でステロイド使用歴や飲酒歴、外傷の有無などを詳しく確認します。視診・触診で股関節の可動域や痛みの部位を調べます。X線検査では、初期段階では変化が見られないこともありますが、進行すると大腿骨頭の圧潰、帯状硬化像、骨頭の変形などの特徴的な所見が確認できます。血液検査で炎症反応や基礎疾患の有無を調べます。X線で確定診断が困難な場合や、より詳細な評価が必要な場合は、MRI検査が可能な専門医療機関をご紹介します。
特発性大腿骨頭壊死の治療
壊死の範囲や進行度、症状の程度により治療方針を決定します。初期段階で壊死範囲が小さい場合は、股関節への荷重を制限し、杖の使用を指導します。消炎鎮痛剤で痛みをコントロールし、理学療法で股関節周囲の筋力を維持します。ただし、多くのケースで病状が進行するため、若年者では骨切り術、高齢者や進行例では人工股関節置換術などの手術療法が必要となります。

特発性大腿骨頭壊死の予防

ステロイド剤を使用している方は、定期的に医師の診察を受け、必要最小限の使用にとどめることが重要です。過度の飲酒を避け、適量を守りましょう。ステロイド使用中や使用歴がある方、飲酒量が多い方で股関節に痛みや違和感を感じた場合は、早めに整形外科を受診してください。早期発見により、適切な治療選択の幅が広がります。基礎疾患の適切な管理も予防につながります。股関節に負担をかけすぎない生活習慣を心がけることも大切です。

ペルテス病(ペルテスびょう)

股関節や太もも、膝の痛みが主な症状で、特に4歳から8歳の男児に多く見られます。
ペルテス病の症状
股関節や太もも、膝の痛みが主な症状です。特に膝の痛みとして現れることも多く、股関節疾患と気づかれにくいのが特徴です。痛みをかばうため跛行が見られ、足を引きずるように歩きます。運動後や長時間歩いた後に症状が強くなり、安静にすると軽減します。股関節の可動域が制限され、特に股関節を開く動作や内側に回す動作が困難になります。発症は徐々で、初めは軽い痛みや違和感程度のことも多く、風邪などの感染症の後に症状が現れることもあります。
ペルテス病の原因
大腿骨頭への血流が一時的に途絶えることで骨が壊死する疾患ですが、なぜ血流障害が起こるのか明確な原因は解明されていません。3歳から12歳頃の小児、特に4歳から8歳の男児に多く発症します。男女比は4対1程度で男児に多い傾向があります。低出生体重児、受動喫煙、栄養状態などが関与する可能性が指摘されていますが、確定的ではありません。通常は片側性ですが、約10~15%は両側性に発症することもあります。
ペルテス病の検査・診断
問診でお子様の痛みの部位や期間、活動状況などを詳しく伺います。視診・触診で股関節の可動域を測定し、歩行の様子を観察します。X線検査が診断の基本で、初期には大腿骨頭の骨密度低下、進行すると骨頭の圧潰や変形、扁平化などの特徴的な所見が確認できます。ただし、発症初期にはX線で変化が現れないこともあります。経過を見ながら定期的にX線検査を行い、病期の進行度を調べます。必要に応じて専門医療機関での精密検査をご紹介することもあります。
ペルテス病の治療
年齢、病期、骨頭の変形の程度により治療方針を決定します。6歳未満で軽症の場合は、経過観察のみで自然治癒することもあります。治療が必要な場合は、股関節への負担を軽減するため装具療法や免荷(体重をかけないこと)を行います。可動域を維持するための理学療法も重要です。痛みに対しては消炎鎮痛剤を使用します。激しい運動は制限しますが、水泳などの非荷重運動は推奨されます。変形が進行するケースでは手術療法が必要となることもあります。

ペルテス病の予防

明確な予防法は確立されていませんが、お子様が股関節や膝の痛みを訴えたり、歩き方に異常が見られた場合は、早期に整形外科を受診することが重要です。早期発見により適切な治療を開始でき、骨頭の変形を最小限に抑えることができます。治療中は医師の指示に従い、定期的な受診と経過観察を続けることが大切です。過度な運動や股関節への負担は避け、適切な活動レベルを維持しましょう。受動喫煙を避けることも推奨されます。

大腿骨頭すべり症(だいたいこっとうすべりしょう)

股関節や太もも、膝の痛みが主な症状で、10歳から15歳頃の思春期、特に肥満傾向のある男児に多く発症します。
大腿骨頭すべり症の症状
股関節や太もも、膝の痛みが主な症状です。膝の痛みとして現れることも多く、股関節の問題と気づかれにくいのが特徴です。慢性型では数週間から数ヶ月かけて徐々に痛みや跛行が現れ、急性型では突然強い痛みが生じ、体重をかけることができず歩行不能になります。股関節の可動域が制限され、特に内側に回す動作が困難になります。股関節を曲げると自然に外側に開いてしまう独特の姿勢が見られます。10歳から15歳頃の思春期、特に肥満傾向のある男児に多く発症します。
大腿骨頭すべり症の原因
成長期の骨端線(成長軟骨)が何らかの原因で弱くなり、大腿骨頭が大腿骨頸部に対して後下方にずれる(すべる)疾患です。思春期の急激な成長、肥満による股関節への過度な負担、ホルモンバランスの変化などが発症に関与すると考えられています。内分泌疾患や腎疾患などの基礎疾患が関係することもあります。男女比は2対1程度で男児に多く、肥満体型の子供に発症しやすい傾向があります。約20~40%は両側性に発症することがあります。
大腿骨頭すべり症の検査・診断
問診でお子様の痛みの部位や発症時期、体重の変化などを詳しく伺います。視診・触診で股関節の可動域を測定し、特徴的な姿勢や歩行の様子を観察します。X線検査が診断に重要で、股関節の正面像だけでなく、側面像やカエル肢位での撮影を行います。骨頭が後下方にすべっている所見、骨端線の開大などを確認し、すべりの程度を調べます。早期診断が予後を大きく左右するため、思春期のお子様で股関節や膝の痛みがある場合は速やかに整形外科を受診することが重要です。
大腿骨頭すべり症の治療
基本的には手術療法が必要です。これ以上のずれを防ぐため、ピンやスクリューで骨頭を固定する手術を行います。早期に発見されたケースほど手術による良好な結果が期待できます。放置すると骨頭のずれが進行し、将来的に変形性股関節症や骨壊死などの合併症を引き起こすリスクが高まります。また、片側性の場合でも反対側も発症する可能性があるため、予防的に固定することもあります。手術が必要と判断した場合は、速やかに専門医療機関をご紹介いたします。

大腿骨頭すべり症の予防

明確な予防法は確立されていませんが、肥満はリスク因子となるため、適正体重を維持することが重要です。バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。思春期のお子様、特に肥満傾向がある場合は、股関節や膝の痛み、歩き方の変化に注意を払い、異常を感じたら早期に整形外科を受診してください。早期発見により、ずれが軽度の段階で治療を開始でき、予後が大きく改善します。内分泌疾患などの基礎疾患がある場合は、定期的な整形外科でのチェックも検討しましょう。

単純性股関節炎(たんじゅんせいこかんせつえん)

突然の股関節や太もも、膝の痛みが現れます。3歳から10歳頃の小児、特に男児に多く見られます。
単純性股関節炎の症状
突然の股関節や太もも、膝の痛みが現れます。朝起きたら急に痛がる、歩けなくなるといった急性発症が特徴的です。痛みのため跛行が見られ、足を引きずって歩いたり、歩くことを嫌がったりします。小さなお子様の場合は抱っこを求めることが多くなります。股関節を動かすのを嫌がり、特に股関節を曲げたり開いたりする動作で痛みが増します。発熱は通常ないか、あっても微熱程度です。3歳から10歳頃の小児、特に男児に多く見られ、風邪などの感染症の後に発症することが典型的です。
単純性股関節炎の原因
明確な原因は解明されていませんが、上気道感染などのウイルス感染後に股関節に一時的な炎症が起こると考えられています。感染の1~2週間後に発症することが多く、ウイルスに対する免疫反応が関与している可能性が指摘されています。股関節に少量の関節液が貯留し、これが痛みや動きの制限を引き起こします。小児の股関節痛の中で最も頻度が高い疾患で、3歳から10歳頃、特に4歳から8歳の男児に多く発症します。男女比は約2対1で男児に多い傾向があります。
単純性股関節炎の検査・診断
問診で痛みの発症時期や経過、最近の風邪などの感染症の有無を詳しく伺います。視診・触診で股関節の可動域を確認し、歩行の様子を観察します。血液検査で炎症反応(白血球数、CRP)を測定し、化膿性股関節炎など重篤な疾患との鑑別を行います。X線検査では通常明らかな異常は認められませんが、他の骨関節疾患を除外するために重要です。必要に応じて超音波検査で関節液の貯留を確認致します。化膿性股関節炎、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など、類似した症状を示す疾患との鑑別診断が極めて重要です。
単純性股関節炎の治療
基本的には安静と経過観察が中心です。股関節への負担を減らすため、激しい運動や長時間の歩行を避け、自宅で安静にしていただきます。痛みが強い場合は消炎鎮痛剤を使用します。多くの場合、1~2週間程度で自然に症状が改善します。ただし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、他の疾患の可能性を考慮し、再評価が必要です。発熱が続く、全身状態が悪い、症状が1週間以上改善しない場合は、再度受診していただき、必要に応じて専門医療機関をご紹介します。

単純性股関節炎の予防

明確な予防法はありませんが、風邪などの感染症の後にお子様が股関節や膝の痛みを訴えたり、歩き方がおかしいと感じたら、早めに整形外科を受診してください。早期受診により、化膿性股関節炎など緊急性の高い疾患を見逃さず、適切な対応が可能になります。普段から手洗いやうがいなど基本的な感染予防を心がけ、お子様の体調管理に気を配ることも大切です。症状が現れた際は無理に運動させず、安静を保つようにしましょう。再発することもあるため、治癒後も注意深く観察することが重要です。