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肩、肘、手首が痛い

upperarm

こんなお悩みありませんか?

  • 高いところのものが取れない(52才・女性)
  • 腕を上げて髪を結べない(61才・女性)
  • エプロンの紐が結べない(38才・女性)
  • 夜寝ようとすると肩がズキズキ痛む(55才・男性)
  • 車の運転で後ろが見えない(76才・男性)
  • デスクワークで肩がバキバキ(55才・男性)
  • 子どもを抱っこすると肩に激痛が走る(39才・女)

肩、肘、手首の痛みの原因

肩関節は、上腕骨と肩甲骨で構成される関節であり、丸い上腕骨頭とお皿のような肩甲骨の関節窩により構成されています。
よくある疾患として、四十肩・五十肩、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などがあります。スポーツ外傷では反復性肩関節脱臼などがあります。
一般的に四十肩・五十肩と呼ばれる疾患は肩関節周囲炎といい、30歳代~60歳代を中心とした中年以降に、加齢に伴い肩関節周囲組織の変性を基盤に、肩関節の周囲に組織に炎症が起きることで、明らかな原因なしに発症し、肩関節の痛みと運動制限をきたす疾患群と定義されています。
腱板断裂・腱板損傷は肩の可動時痛、特に肩を挙げるときにある角度で強い痛みを感じるのが特徴で、夜間痛が強い人も多いです。
石灰沈着性腱板炎は腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶が沈着することによって急性の炎症が生じる事で起こる激烈な肩の疼痛・運動制限です。夜間に突然発症することが多い疾患です。
肩は人体の関節の中で脱臼しやすい関節のひとつです。 外傷やスポーツなど、比較的強い外力などで脱臼し、その後、軽微な外力でも脱臼が起こりやすくなっている状態です。この状態を 反復性肩関節脱臼と呼びます。

考えられる疾患

肩関節周囲炎、腱板断裂・腱板損傷、石灰沈着性腱板炎、反復性肩関節脱臼、頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)

いわゆる「四十肩・五十肩」。中高年に多く、肩の痛みと動かしにくさが特徴です。
肩関節周囲炎の症状
肩の痛みと可動域制限が特徴的な症状です。初期は肩を動かす際の痛みから始まり、次第に安静時や夜間にも痛みが現れます。特に夜間痛で睡眠が妨げられることも少なくありません。進行すると肩が固まり、腕を上げる、後ろに回すなどの日常動作が困難になります。着替えや洗髪、エプロンの紐を結ぶといった動作が辛くなることもあります。
肩関節周囲炎の原因
加齢による肩関節周囲の組織の変性が主な原因です。40〜60代に多く発症することから「四十肩」や「五十肩」とも呼ばれます。肩関節を包む関節包や腱板に炎症が生じ、癒着が進行します。糖尿病や甲状腺疾患のある方は発症リスクが高まります。また、肩の使いすぎや外傷、長期間の肩の固定がきっかけとなることもあります。明確な原因が特定できないケースも多く見られます。
肩関節周囲炎の検査・診断
問診で症状の経過や日常生活への影響を詳しく確認します。視診・触診で肩の動きや痛みの範囲を評価し、可動域を測定します。X線検査で骨の異常や石灰化の有無を確認し、他の疾患を除外します。腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など類似疾患との鑑別が重要です。必要に応じて超音波検査で軟部組織の状態を観察し、より詳細な診断を行います。
肩関節周囲炎の治療
症状の時期に応じた段階的な治療を行います。急性期(発症初期の段階)は消炎鎮痛薬の内服や外用薬、必要に応じて関節内注射(ステロイド剤やヒアルロン酸など)で痛みを軽減します。急性期を過ぎたら温熱療法と運動療法が中心となり、肩の可動域改善を目指します。無理のない範囲で運動療法を継続することが治療の鍵となります。多くの場合、数ヶ月から1年程度で改善します。

肩関節周囲炎の予防

日頃から肩関節を適度に動かし、柔軟性を保つことが大切です。肩周りのストレッチや軽い体操を習慣化しましょう。デスクワークなど長時間同じ姿勢を避け、定期的に肩を動かして血行を促進します。肩の冷えを防ぎ、入浴時には肩まで温めるよう心がけます。肩に違和感や軽い痛みを感じたら放置せず、早めに整形外科を受診することで重症化を防ぐことができます。

上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)

肘の外側に痛みが生じる疾患で、「テニス肘」とも呼ばれます。
上腕骨外側上顆炎の症状
肘の外側から前腕(肘から先の部分)にかけての痛みが特徴的な症状です。物を持ち上げる、タオルを絞る、ドアノブを回すなどの動作で痛みが増します。安静時の痛みは少なく、手首や指を使う動作で痛みが現れます。進行すると握力の低下や、コップを持つなどの日常動作にも支障をきたすことがあります。肘の外側を押すと痛みがあり、手首を反らす動作で痛みが誘発されます。
上腕骨外側上顆炎の原因
手や手首を繰り返し使うことで、前腕の筋肉が肘の外側に付着する部分に負担がかかり、炎症や微小断裂が生じます。テニスのバックハンドストロークでの発症が多いことから「テニス肘」とも呼ばれますが、実際にはテニス以外でも発症します。パソコン作業、料理、重い物を持つ仕事など、日常生活や仕事での手の使いすぎが原因となることが多く、30〜50代に多く発症します。
上腕骨外側上顆炎の検査・診断
問診で痛みの部位や発症のきっかけ、職業や趣味での手の使用状況を確認します。肘の外側の圧痛点を確認し、手首を甲の方向に反らせるテストや、中指を伸ばす抵抗テストなどの理学的検査を行います。X線検査で骨の異常や石灰化の有無を確認し、他の疾患を除外します。必要に応じて超音波検査で腱の状態を観察します。症状と診察所見から総合的に診断します。
上腕骨外側上顆炎の治療
多くの場合、手術を行わずに改善します。初期は安静を保ち、消炎鎮痛薬の内服や外用薬で痛みを軽減します。肘の外側へのステロイド注射が有効な場合もあります。肘バンドやサポーターの使用で患部への負担を軽減します。痛みが落ち着いたら、ストレッチや筋力強化訓練を行います。改善しない場合は、手術を検討することもあります。治療期間は数週間から数ヶ月程度です。

上腕骨外側上顆炎の予防

手や手首を使う作業の前後にはストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保ちましょう。同じ動作を繰り返す場合は、適度に休憩を取り、筋肉への負担を分散させます。重い物を持つ際は正しいフォームを意識し、肘への過度な負担を避けます。テニスなどのスポーツでは、適切なフォームや用具の選択が重要です。違和感や軽い痛みを感じたら早めに整形外科を受診し、悪化を防ぎましょう。

上腕二頭筋部分断裂(じょうわんにとうきんぶぶんだんれつ)

力こぶ付近の痛みと腫れが主な症状です。肘を曲げると痛みが増します。
上腕二頭筋部分断裂の症状
上腕の前面に突然の鋭い痛みが生じます。受傷直後は強い痛みと腫れがあり、患部に内出血による青あざが現れることもあります。肘を曲げる動作や重い物を持ち上げる際に痛みが増し、筋力の低下を感じます。完全断裂とは異なり、力こぶの位置や形状に大きな変化は見られないことが多いですが、動作時の痛みや不安定感が続きます。安静時の痛みは次第に軽減しますが、力を入れる動作で痛みが再発します。
上腕二頭筋部分断裂の原因
重い物を急に持ち上げる、転倒時に手をついて腕に強い力が加わるなど、急激な負荷が主な原因です。スポーツでは野球の投球動作、ウエイトトレーニング、柔道などで発症することがあります。また、加齢による腱の変性がある場合、日常的な動作でも断裂が生じることがあります。中高年では腱が弱くなっているため、それほど強い力でなくても損傷しやすくなります。繰り返しの負担が蓄積することも原因となります。
上腕二頭筋部分断裂の検査・診断
問診で受傷時の状況や痛みの経過を詳しく確認します。視診で腫れや内出血、筋肉の形状を観察し、触診で圧痛部位を確認します。肘を曲げる筋力テストや上腕二頭筋に負荷をかける検査を行い、痛みや筋力低下の程度を評価します。X線検査で骨折など他の疾患を除外します。必要に応じて超音波検査で筋肉や腱の損傷範囲を確認します。症状と診察所見から総合的に診断します。
上腕二頭筋部分断裂の治療
受傷直後は患部を冷却し、サポーター・弾力包帯や三角巾などで安静を保ちます。消炎鎮痛薬の内服や外用薬で痛みと炎症を抑えます。急性期を過ぎたら、徐々に可動域訓練を開始し、筋力強化訓練へと進めます。リハビリテーションでは適切な負荷で段階的に筋力を回復させます。完全断裂や保存療法で改善しない場合は手術を検討することもあります。スポーツ復帰には数週間から数ヶ月かかります。

上腕二頭筋部分断裂の予防

運動前には十分なウォーミングアップとストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。重い物を持つ際は急激な動作を避け、正しいフォームで持ち上げます。ウエイトトレーニングでは適切な重量設定と正しいフォームが重要です。日頃から上腕や肩周りの筋力を維持し、バランスの良い筋肉づくりを心がけます。違和感や軽い痛みを感じたら無理をせず休息を取り、早めに受診することで悪化を防ぎましょう。

撓骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)

手首や指が伸ばせなくなり、手が垂れ下がった「下垂手」と呼ばれる状態。手の甲側にしびれが生じることもあります。
橈骨神経麻痺の症状
手首や指が伸ばせなくなり、手が垂れ下がった状態(下垂手)が特徴的な症状です。手の甲側に手首や指を反らす動作ができず、親指を外側に開くことも困難になります。手の甲の親指側にしびれや感覚の鈍さが現れることもあります。手首が伸ばせないため物をしっかり握る力が弱くなり、ペットボトルの蓋を開ける、ドアノブを回すなどの日常動作に支障をきたします。麻痺の程度により症状の強さは異なります。
橈骨神経麻痺の原因
橈骨神経が圧迫されたり損傷したりすることで発症します。腕枕や長時間の不自然な姿勢で寝ることによる圧迫が原因となることが多く、「ハネムーン症候群」や「サタデーナイト症候群」とも呼ばれます。また、上腕骨骨折などの外傷、腋窩(わきの下のくぼんだ所)でのギプスや松葉杖による圧迫、腫瘍による神経圧迫なども原因となります。アルコールを飲んで深く眠った際に発症するケースもあります。糖尿病などの基礎疾患がある場合、神経障害が起こりやすくなります。
橈骨神経麻痺の検査・診断
問診で発症の経緯や生活習慣、基礎疾患の有無を確認します。手首や指の伸展運動、親指を開く動作などの筋力テストを行い、麻痺の程度を調べます。感覚検査で手の甲のしびれや感覚低下の範囲を確認します。X線検査で骨折や骨の異常がないかを調べます。必要に応じて神経伝導速度検査や筋電図検査で神経障害の部位や程度を詳しく評価します。他の神経疾患との鑑別も重要です。
橈骨神経麻痺の治療
手首を伸ばした状態に保つ装具(コックアップスプリント)を使用し、手首の拘縮(可動域で動かなくなってしまう状態)を予防します。ビタミンB12製剤の投与で神経の回復を促します。リハビリテーションでは筋力維持のための運動療法や、しびれに対する物理療法を行います。神経の圧迫を取り除くために生活習慣の改善も重要です。腫瘍や骨折による圧迫、保存療法で改善しない場合は手術を検討します。回復には数週間から数ヶ月かかります。

橈骨神経麻痺の予防

腕枕や腕を圧迫する姿勢での長時間の睡眠を避けましょう。アルコール摂取後は特に注意が必要です。松葉杖使用時は正しい使い方を習得し、腋窩への過度な圧迫を避けます。長時間同じ姿勢でのデスクワークや作業を避け、定期的に腕の位置を変えます。糖尿病などの基礎疾患がある方は適切な管理が重要です。腕に違和感やしびれを感じたら、早めに受診し悪化を防ぎましょう。

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

親指から薬指にかけてしびれや痛みが生じ、夜間や明け方に症状が強くなります。ボタンかけなどの細かい作業が困難になります。
手根管症候群の症状
親指から薬指の親指側半分にかけてしびれや痛みが生じます。特に夜間や明け方に症状が強くなり、手を振ることで一時的に軽減することが特徴です。初期は不規則な間隔のしびれですが、進行すると持続的になります。細かい作業が困難になり、ボタンかけやペットボトルの蓋を開けるなどの動作がしにくくなります。さらに進行すると親指の付け根の筋肉が痩せて、物をつまむ力が弱くなります。小指にはしびれが出ないことが特徴です。
手根管症候群の原因
手首の手のひら側にある手根管という神経の通り道で正中神経が圧迫されることで発症します。女性に多く、特に妊娠・出産期や更年期に発症しやすい傾向があります。手を使う作業の繰り返し、手首の骨折や脱臼後の変形、腱鞘炎、関節リウマチ、糖尿病、甲状腺機能低下症などが原因となることもあります。透析を受けている方にも発症しやすいことも知られています。明確な原因が特定できない特発性のケースも多く見られます。
手根管症候群の検査・診断
問診でしびれの範囲や時間帯、日常生活への影響を確認します。手首を曲げた状態で保持するファーレンテスト、手首を叩いて症状を誘発するティネルサインなどの理学的検査を行います。親指の付け根の筋肉の萎縮や筋力低下を確認します。X線検査で骨の異常や変形の有無を調べます。必要に応じて神経伝導速度検査で正中神経の障害部位や程度を調べます。症状と検査所見から総合的に診断します。
手根管症候群の治療
軽症から中等症では保存療法(手術をしない治療)を行います。手首を安静に保つ装具(スプリント)を夜間装着し、神経への圧迫を軽減します。消炎鎮痛薬やビタミンB12製剤の内服を行います。症状が強い場合は手根管内へのステロイド注射が有効なこともあります。保存療法で改善しない場合や筋萎縮が進行している場合は、手根管を開放する手術療法を検討します。手術は比較的短時間で行え、多くの場合症状の改善が期待できます。

手根管症候群の予防

手や手首を使う作業では、適度に休憩を取り過度な負担を避けましょう。パソコン作業時は手首を自然な位置に保ち、リストレストの使用も効果的です。手首のストレッチを習慣化し、柔軟性を保ちます。妊娠中や更年期の方は、むくみ対策として適度な運動や減塩を心がけます。糖尿病などの基礎疾患がある方は適切な管理が重要です。しびれや違和感を感じたら早めに整形外科を受診し、悪化を防ぎましょう。

ドゥケルバン症候群(ドゥケルバンしょうこうぐん)

手首の親指側にある腱鞘(けんしょう)に炎症が起こる腱鞘炎の一種です。正式には「狭窄性腱鞘炎」と呼ばれます。
ドゥケルバン症候群の症状
親指側の手首に痛みと腫れが生じます。親指を動かす、手首をひねる、物をつまむ、タオルを絞るなどの動作で痛みが増します。初期は使用時のみの痛みですが、進行すると安静時にも痛みが現れることがあります。手首の親指側を押すと痛みがあり、腱鞘が腫れて触れることもあります。赤ちゃんを抱き上げる、ペットボトルの蓋を開ける、フライパンを持つなどの日常動作が困難になり、生活の質が低下します。
ドゥケルバン症候群の原因
親指を繰り返し使うことで、手首の親指側にある腱鞘に炎症が起こります。女性に多く、特に妊娠・出産期や更年期のホルモンバランスの変化により発症しやすくなります。育児中の方は授乳時の抱っこや沐浴など、親指に負担のかかる動作が原因となります。パソコンやスマートフォンの長時間使用、手を使う仕事や趣味、家事での手の酷使も発症につながります。更年期女性や糖尿病、関節リウマチのある方にも発症しやすい傾向があります。
ドゥケルバン症候群の検査・診断
問診で症状の経過や手の使用状況、育児や仕事の内容を確認します。手首の親指側の腫れや圧痛を確認します。診断に特徴的なフィンケルシュタインテストを行います。これは親指を内側に入れて握りこぶしを作り、手首を小指側に曲げる検査で、親指側の手首に強い痛みが誘発されれば陽性となります。X線検査で骨や関節の異常がないかを確認し、他の疾患を除外します。必要に応じて超音波検査で腱の状態を観察し、症状と検査所見から総合的に診断します。
ドゥケルバン症候群の治療
親指と手首を固定する装具やサポーターを使用し、患部の安静を保ちます。消炎鎮痛薬の内服や外用薬で痛みと炎症を抑えます。症状が強い場合は腱鞘内へのステロイド注射が有効で、多くの場合速やかな改善が期待できます。物理療法として温熱療法や超音波療法を行うこともあります。保存療法で改善しない場合や再発を繰り返す場合は、腱鞘を切開する手術療法を検討します。早期の治療開始が回復の鍵となります。

ドゥケルバン症候群の予防

親指や手首を使う作業では適度に休憩を取り、過度な負担を避けましょう。育児中の方は抱っこの姿勢を工夫し、クッションや授乳枕を活用して手首への負担を軽減します。スマートフォンやパソコンの長時間使用を避け、使用時は手首を自然な位置に保ちます。手首や親指のストレッチを習慣化し、柔軟性を保ちます。重い物を持つ際は手全体で支えるようにします。違和感や軽い痛みを感じたら早めに受診し、悪化を防ぎましょう。

ばね指(ばねゆび)

指の曲げ伸ばし時に引っかかりや痛みが生じ、ばねのように急に伸びる症状です。正式には「弾発指(だんぱつし)」と呼ばれます。
ばね指の症状
指の曲げ伸ばし時に引っかかりや痛みが生じます。指を曲げた後に伸ばそうとすると引っかかり、無理に伸ばすとカクンとばねのように弾けて伸びることが特徴です。朝起きた時に症状が強く現れ、指が曲がったまま伸びにくくなることもあります。指の付け根の手のひら側に痛みや腫れ、圧痛があります。進行すると指が曲がったまま固まり、自力では伸ばせなくなることもあります。親指、中指、薬指に多く発症し、複数の指に同時に起こることもあります。
ばね指の原因
指を曲げる腱とそれを包む腱鞘との間に炎症が起こり、腱鞘が厚くなることで発症します。指を繰り返し使うことが主な原因で、手を酷使する仕事や趣味、楽器演奏、家事などで起こりやすくなります。女性に多く、特に更年期や妊娠・出産期、授乳期に発症しやすい傾向があります。糖尿病、関節リウマチ、透析を受けている方にも発症しやすいことが知られています。加齢により腱の変性が進むことも一因となります。明確なきっかけがないケースもあります。
ばね指の検査・診断
問診で症状の経過や手の使用状況、基礎疾患の有無を確認します。指の曲げ伸ばしの動作を観察し、引っかかりやばね現象の有無を確認します。指の付け根の手のひら側を触診し、腫れや圧痛、腱鞘の肥厚を確認します。手のひら側で小さな結節(しこり)が触れることもあります。X線検査で骨や関節の異常がないかを調べ、他の疾患を除外します。必要に応じて超音波検査で腱の状態を観察します。症状と診察所見から診断は比較的容易です。
ばね指の治療
軽症では保存療法(手術をしない治療)を行います。指の安静を保ち、装具やテーピングで固定することもあります。消炎鎮痛薬の内服や外用薬で痛みと炎症を抑えます。症状が強い場合は腱鞘内へのステロイド注射が有効で、多くの場合改善が期待できます。ただし効果は一時的なことも多く、再発することがあります。保存療法で改善しない場合や再発を繰り返す場合、指が固まってしまった場合は、腱鞘を切開する手術療法を検討します。手術は局所麻酔で行え、治療効果は高いです。

ばね指の予防

指を繰り返し使う作業では適度に休憩を取り、過度な負担を避けましょう。作業前後には指のストレッチを行い、柔軟性を保ちます。同じ指ばかりを使わず、負担を分散させる工夫も大切です。楽器演奏やスポーツでは正しいフォームを習得し、無理な力を入れないようにします。更年期や妊娠中の方は手のむくみ対策も重要です。糖尿病などの基礎疾患がある方は適切な管理を心がけます。違和感や引っかかりを感じたら早めに整形外科を受診し、悪化を防ぎましょう。