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骨粗しょう症の検査
60歳を過ぎたら
骨密度検査
を! 骨粗しょう症は誰でもなる可能性があります
「骨粗しょう症」は、痛い、かゆい、気分が悪くなるなど自覚症状がないので、 なかなかご自分と結びつかない方も多いと思います。
しかし、骨粗しょう症になる可能性は皆さんにあるのです。
特に女性の閉経後10年くらいで骨密度が下がりはじめます。
気がついたときには病状がかなり進行していたということも少なくありません。
そのため、60歳前後になったら一度検査を受けていただき、ご自分の骨密度は問題ないかを検査していただくことをオススメします。
骨粗しょう症セルフチェック
次のような症状があれば要注意です。 ひょっとしたらそれは、骨粗しょう症かもしれません。
背が縮んだように感じる(実際に縮んだ)
背中や腰が曲がったように感じる
背中や腰の痛みのために動作がぎこちない
腰が痛いがレントゲン検査では椎間板や骨に異常がない
お腹がすぐいっぱいになる
息切れしやすい
洗濯物を干すのがつらい
骨粗しょう症の検査方法
骨密度の測定
当院は、DXA法(dual-energy X-ray absorptiometry 二重エネルギーX線吸収測定法)という2種類のエネルギーのX線を測定部位にあてることにより骨成分を他の組織と区別して、骨成分を測定する方法を採用しています。DXA法は、誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被曝量も少ないという利点があります。
DXAにより、腰椎、大腿骨頚部(股関節)の2ヶ所の骨を測定します。
レントゲン検査
主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨粗しょう化(骨に、鬆(す)が入ったようにスカスカになること)の有無を確認します。骨粗しょう症と他の病気とを区別するためにも必要な検査です。
血液検査・尿検査
血液検査、尿検査によって骨代謝マーカー検査を行います。
この検査は、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。
破骨細胞の働きを調べる「骨吸収」を示す、骨代謝マーカーの高い人は骨を壊される速度が速いため、骨密度の低下速度も速いことになります。
この検査は、骨粗しょう症を他の病気と区別するためにも行われます。
骨粗しょう症の診断手順
診断の決め手となるのは、
「骨密度」と「骨のもろさ」、「脆弱性(ぜいじゃくせい)骨折(転倒やちょっとした衝撃で生じた骨折)」
があるかどうかの3つです。
骨密度による骨粗しょう症の診断基準
骨密度による診断基準は、若年成人(20~44歳)の骨量の平均値(YAM値)との比較によって行います。自分には関係ないと思われる方が多いですが、意外とYAM値70%未満の方が多くいらっしゃいます。
正常
YAM値の80%以上
骨量減少
YAM値の70%以上~80%未満
骨粗しょう症
YAM値の70%未満
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